美晴に傘を

SNSによって誰もが発信できるようになった。
匿名で何でも言えてしまう世の中。

聞きたくなければミュートすればいいし、言葉の責任を取りたくなければ相手をブロックすればいい。
毎分毎秒、色んな人の色んな言葉でタイムラインが溢れかえっている。
それはもしかしたら、言葉の価値を下げてしまっているかもしれない。

そんな中、言葉を大切にする映画を撮りたいと感じるようになった。
本来、映画は絵を映すものだが、この作品では言葉を美しく撮りたい。

言葉には力がある。
その言葉を見つけた時、人は自分の心の内を知る。
その言葉を発した時、人は少しだけ強くなれる。
その言葉が届いた時、人は人とつながれる。

「言葉にできれば、つながれる」
そう思える映画を、作る。

監督・脚本　渋谷 悠

北の小さな町の漁師 善次

升 毅｜Takeshi Masu

1955年12月9日東京都生まれ。近畿大学卒業。1981年『ガキ帝国』で映画デビュー。1991年、演出家のＧ２らと共に劇団「ＭＯＴＨＥＲ」を旗揚げ。TVドラマ『沙粧妙子-最後の事件-』の猟奇的な役や、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』でのヒロインの父親役で話題に。佐々部清監督作品、自身初の主演映画『八重子のハミング』はロングランを記録する。近年の主な出演作に連続テレビ小説『ブギウギ』、主演ドラマ『旧車探して、地元めし』、映画『歩きはじめる言葉たち漂流ポスト3.11をたずねて』、『嘘八百 なにわ夢の陣』、『女優は泣かない』など。

光雄の妻 透子

田中 美里｜Misato Tanaka

石川県生まれ。1997年、NHK 連続テレビ小説「あぐり」のヒロインに抜擢されデビュー。その後、テレビドラマ、映画、舞台に多数出演。主な出演作に映画「みすゞ」「ゴジラ×メガギラスG消滅作戦」「能登の花ヨメ」「人」、テレビドラマ「WITH LOVE」「利家とまつ～加賀百万石物語～」、舞台「徒花に水やり」「たわごと」など。韓流ドラマ「冬のソナタ」では、チェ・ジウ演じるヒロイン・ユジンの吹替を務めるなど、声優としても活躍。また2019年に自身がプロデュースする帽子ブランド「ジンノビートシテカッシ」を立ち上げた。

透子の娘 美晴

日髙 麻鈴｜Marin Hidaka

2003年12月1日生まれ。神奈川県出身。2015年にさくら学院へ加入し、2019年3月を持って卒業。特技は、英語の歌を歌うこと。得意の歌を活かし、ミュージカルへの出演も果たす。主な出演作は、映画『麻希のいる世界』（22／塩田明彦監督）、ショートムービー『アンダー・アワー・マスクス』（20／鶴岡慧子監督）、ミュージカル『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド～汚れなき瞳～』（20／白井晃演出）、舞台『里見八犬伝』（19／深作健太演出）、映画『さよならくちびる』（19／塩田明彦監督）などがある。

宮本 凜音／和田 聰宏／上原 剛史／井上 薫／阿南 健治

織田 あいか／菅沼 岳／和田 ひろこ／徳岡 温朗／磯貝 圭子／納谷 真大 ほか

Staff

監督・脚本

渋谷 悠｜Yu Shibuya

1979年、東京都生まれ。バイリンガル。
アメリカ･インディアナ州パーデュー大学院にて創作文学の修士号を取得。
劇作家、脚本家、映画監督、舞台演出家。
劇団牧羊犬主宰。
脚本・映像・演技の講師も務める。アクティングスクールtori studioにて英語演技クラスを担当。
日米共同制作の短編映画『自転車』が第66回ベネチア国際映画祭を含む世界23の映画祭で入選・受賞。
2018年公開の脚本・プロデュースを担当した日米合作映画『千里眼(CICADA)』はロサンゼルスアジア太平洋映画祭とグアム国際映画祭でグランプリを受賞。
2020年、長編オリジナル脚本『ノアの魔法』でNHKサンダンス・インスティテュートフェローに選ばれる。
著書に、『モノローグ集 穴』、『モノローグ集 ハザマ』、『戯曲集 底なし子の大冒険／狼少年タチバナ』（全て論創社）。

プロデューサー

大川 祥吾｜Showgo Ookawa

渋谷 真樹子｜Makiko Shibuya

共同プロデューサー・撮影監督

早坂 伸｜Shin Hayasaka

制作プロダクション

アイスクライム

キアロスクーロ撮影事務所